謎の内容について、ぼくも少し考えてみた。

 お寺の住職さんの息子は17歳の男の子。

同い年の女子高生に恋をしていたけど、

その地域で有名なマドンナだからなかなか

近づくことさえ叶わない。

 

 ある日男の子は、通学電車の中で友達と

賭けをした。

 マドンナを夏祭りに誘って来るか来ないか。

 賭けの中身自体は他愛ない事だったと思う。

 

 いつもの通学電車でマドンナを見つけて

声をかける男の子。

 意外や意外、夏祭りへ一緒に行ってくれるって。

 

 夏祭り当日。マドンナは浴衣を着てやって来た。

 きれいだ。

 マドンナに言われて出店屋台で買い物をしている男の子。

 

 往来する人をかき分けて、マドンナを探す男の子。

 

 群衆から親友が駆けて来て。地元の札付きにマドンナが

 乱暴されているらしいと知らせてくれた。

 

 男の子が駆け付けた時は遅かった。

 

 マドンナはその出来事がショックで心を閉ざしてしまう。

 そして修道女に。(もしくは自殺未遂???)

 

 男の子もやはり、その出来事がきっかけとなって

 心が囚われてしまった。

 二人とも、もうどこにも行けない。

 

 それから12年後、男の子は母校の高校教師になっていた。

 となりの女子高にマドンナの妹が教師として赴任している

 ことなど知る由もなかったのである。