見かけによらず壁の花

 みんなね、きれいだとかカワイイだとか言い過ぎなんだよね。

 

 言われている側は言われ慣れしているから、さして嬉しくもないだろうし。

 

 酒場で酔っ払って、男が女性をいくら褒めたところで。

 酔っ払いに褒められたからと言って女性は嬉しくないだろうし。

 特に感じるところなんてないだろうしさ。むしろ迷惑そう。すみません。あれ?

 

 酔っていなくても、肩の力抜いて、他にも褒めるところたくさんあるじゃない。

 容姿はね。全般的に置いといて。

 時計でしょ。小物でしょ。靴でしょ。スカーフでしょ。帽子でしょ(部屋うちでは帽子脱げ)。

 服のポイント。服全体だと、ケンカ売ってんのか?の話になるからポイントね。

 アクセサリーは、誰からもらったの?とか込み入った話になりそうなのでパスだね。

 話しが上手い?これもちょっと微妙だな。百戦錬磨だったらさ、ちょっと怖いじゃない。

 

まぁ全部入口の話。

 

 それでも時々は言いたくなるよね。

 男として。カワイイね、綺麗になったね と。

 自分でも思うのですが、カワイイね、綺麗だねって掴みどころがない話だ。

 それでまぁ ピシャリと封をされてしまうんです。

 あんたはもっと気の利いたことを言えないのかい?と。

 

 はじめがおさんどんの身なりだったとして、次に見かけたとき瀟洒な感じだったらどんなんよ?って話なんだけれど。しょうしゃ、瀟洒、難しい漢字だぁ。

 すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。

 

 でも、中身変わらないでしょ。ここここ。大切

 

 

 わたしは「話の輪」とか苦手なので。すーぐね。気取ってんじゃんねぇべらぼうめ、みたいになっちゃう。それでモジモジしているシャイな壁の花のところに行くのです。

 最近はパーティーなんかでそういうこともないな。うれしいような ようなような・・・