かつら

 身をもってあらわしているんだなぁ

と、あらためて思った。


 身に纏うもので、いくらでも肉付けは出来るけれど。

 それの逆さまは出来ない。


 きびしい きびしい きびしい


 たいへん たいへん たいへん


 痩せ我慢 痩せ我慢 痩せ我慢


 だからはじめて見かけた時に


 ハードボイルドエッグなんだな

この人は。

 すぐにそう感じてしまった。

 自在の選手みたい。


 我欲と自我の象徴のように言われるけれど

 生身の人間だから。

本当は 我欲と自我の反対側にある。


 それと引き換えに得るものなど誰にも用意はできないかも知れないが、そのもの自体を知らない振りして自分都合で感じることなど到底出来ないのだった。

 最初から何故かそんな風に感じていた。

 

 退路を断つ生き方って辛い。

 若い時にそれが出来ない人に、歳を重ねた後に出来る訳ない。

 

 そういうのが苦にならない自分が好き。

 そんな自分が好きな人が好き。


 なーんて堅苦しい話は2分間だけ。

 

 愛について、ひたすら考えよう。