アンナ・マリア・ピエランジェリ

 アンナ・マリア・ピエランジェリは、

ピア・アンジェリというステージネームの女優さん。

 わたしが彼女を知ったのは、以下の逸話から。

 

 

「宗教上の理由から交際相手の母親に猛反対され、ジェームス・ディーンと彼女との清らかな交際はあっけなく終焉を迎えたのだった。

 

 彼女が結婚式を翌日に控えた晩、ジミーは彼女の家の周りをモーターサイクルで走り回った。何回も何回も。夜が明け、朝が来るその時まで。

 ジミーのゴーグル越しの瞳は見えないが、きっと″しるし″に溢れていた事だろう。

 今ではもう夢が去ったことを知らないふりして。」

 

 この時の彼女こそ、ピア・アンジェリのこと。

 アンジェリのその後はけっして幸福に包まれたものではなかった。

 ジミーもまた彼女が他の男と結婚した後、一年後 失意の中で事故死 この世を去る。

 アンジェリは生涯を通して愛した男性はジミー一人だけだと後々も公言していた。

 

 わたしがこの話を初めて知ったのは高校生の頃で、ちょうどモーターサイクルに乗り始めた時。なにがきっかけであったかは覚えていないけど、話だけは忘れないで覚えていた。

 

 そしてこの話を思い出したのが、健さんが愛妻江利チエミさんを口説き落とした時の逸話がふたたび世に出たこと。

 当時無名の俳優が、国民的な人気歌手の住まい(ご家族同居)へ日参していた。

 (住所は自分で調べて!)なにをするでもなく、遠くから見ていたとか・・・

 

 今だったら思いが純粋であれどうであれ、警察に通報されて一巻の終わりでしょうが。

 

 行為の是非はともかく、健さんのしたことやジミーのしたことの奥にある男の気持ち、わたしは痛いほどわかるな。(今はもう同じような事はしないけど えっ今?(笑))

 

 あいだに流れている心のひだ?機微なようなものって周りからでは見えないものだと思うのですよね。でなければ恋愛には発展しないわけだし。

  おー   じゃなくて

  かかと とんとん