2014-07-28 宝物 骨まで愛して それ以外に価値があるものなんてどこにもない。誰かが違う名前で呼んでいたとしても、わたしには関係がない。暗黒の闇に放たれた一筋の白い光がやがてくすんだ。闇を身に纏ったかのように見えた光だったが、柔らかい綿毛のような心地よさしか残さなかった。たった一つだけしかないもの。だから符号などつける必要などなかった。わたしの命や霊魂いまそこにあると、わざわざ言葉になどしない。すべてがそこに向かっていてそれ以外に意味などなにもない。